感想。

全部オタクの感想です 解説はないです

BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇- 感想等

ネタバレあり!

概要

人体実験によって改造人間となったキサラギは、ある組織に追われていた。
その組織とは、分断された「東京」の制覇を目論む不死身の吸血鬼集団「不滅騎士団」。
さらに、殺された親分の敵討ちを誓うヤクザたちも追っ手に加わり、全てを巻き込んだ大抗争へと発展していく。
「元から生きる理由は無いが、コイツらに殺される理由もない──」
改造されあらゆる武器を仕込まれた身体と自らの特殊な“血”を駆使して、キサラギの地獄の逃走劇が始まる!!!

感想

いや~~~面白かった!
ストーリーにそこまでの意外性自体はなかったけど(全然なくて良い)
素直にアクションが楽しく、ここでこうあってくれみたいな展開をすぐ回収してくれるから見てて楽しかったです
エスタブライフは再放送で全部履修したんですが年明けぐらいまでこの映画がエスタブライフのスピンオフって知らなかったんですよね
エスタブライフの主人公勢の逃がし屋は本当にスピンオフって感じで活躍はするけどスポット参戦、大筋では特に絡まない感じでした

キサラギ、クルス、ルナルゥ、ジャミ、転法輪の関係性が特に良かったですね
95分でそれぞれのキャラの魅力が伝わってきたからこそ最後の二人のシーンは本当に胸が熱くなった

多摩クリフを超えてのキサラギvs転法輪のシーン、
あの崖を隔てて超えてきた者が個体を重要視する人間側、超えなかった者がヴァンパイア側として描かれてたなと思いました
勿論転法輪やジャミも人間側の思想を持っていたのかなと
転法輪はキサラギにも言及されていた妹の仇討ち、ジャミは自分本位で褒められたかったことと最後にルナルゥを助けたこと
逆にララック/ノノックはヴァンパイアの思想なのにこっちへ来てしまったがために即退場、
転法輪の最期はヴァンパイアの思想を語りながら人間の個体主義を根に持ってしまったがために間の崖に落ちて終わってしまったのかなと思います
ヴァンパイアはザンザが残って転法輪とキサラギの決着を英雄が誕生したと断じたのが本当にヴァンパイアの代表だと感じました

キャラクター

キサラギ


素直にかっこよかった・・・・
サイボーグだからこその戦闘描写は3DCGと合っていて、
特にワイヤーで空中移動するシーンが多数あり見ごたえがありました
最後のバトルの決着も、その血が不死身のヴァンパイアへの特攻となっていることとサイボーグであることを生かした締めで本当に良かった・・・・
崖から一緒に落ちた時(ダメか・・・?)ってなったけど

第一印象だとクールでハードボイルドなキャラに見えるんですが割と行き当たりばったりな行動してるんですよね
クルスがルナルゥ目当てのヤクザを殺したので身代わりになる→逃げて人形町へ ヴァンパイアの仲間になる
→ヴァンパイアの一人と恋仲に→血がヴァンパイアを殺す成分だったので恋人に襲われたが返り討ち、そのままヴァンパイアから逃走
→ヴァンパイアの襲撃を返り討ち、逃がし屋に新宿に逃してもらう→居候、ルナルゥの護衛
→ほぼ死ぬつもりだったがクルスの死によりルナルゥを逃がす幇助

でもだからこそ個体を重要視する人間代表として遜色ない主人公だったと思います

好きだったシーン
・ルナルゥに視界に入らないでと言われて全うしようとして隠れてルナルゥに笑われるシーン
・ジャミの番号を覚えているシーン
・転法輪に感謝するシーン
・転法輪との決着、血の雨のシーン

ルナルゥ


最初にこれだけ言わせて・・・・乳がデカすぎる!!!!!!!!!!!
そりゃ襲われるし売られそうになるわ

ルナルゥはあんなクラスタに生まれておいて真面目に勉強して外の世界に行こうとしてる素直ないい子でした
そりゃ兄のクルスも逃がし屋に頼んで逃してもらおうとするよな・・・

キサラギに(知らないとはいえ)酷いこと言って次の日にはすぐ謝れるのはよく出来た娘でしたね
あのシーン、今考えると全員が辛いシーンだった・・・・そりゃ優しい兄も手が出るよ

兄が映画館で死んで即逃げなきゃいけないところ、キサラギも兄の意志がどうこうすら言わずに強制持ち出しだからそりゃ取り乱すよね・・・
その後捕まったシーンで睨み返さなきゃ・・・!→なんでもします;;→腕とかちぎってやろうか→めっちゃ怯えるシーン、人間臭くてよかった
(あと興奮した)

逃がし屋が来てからの決意は早かったですね
線路で飛び降りて走り出すシーンは完全に吹っ切れたように見えたしここからの活躍はすごかった
不意打ちで普通に敵を殺すし砲台動かしまくるしララックは吹き飛ばすし・・・若さ、怖いな

最後は横浜クラスタのようなものが見えて終劇、荒野で荷物も少なかったので不安ですがここまで強くなったルナルゥなら大丈夫でしょうね

好きなシーン
・映画館から出る時に荒れまくるシーン
・攫われて折れた後に怯えまくるシーン
・電車で襲撃者を倒すシーン

クルス


妹思いすぎる・・・
全てが妹本位、死ぬ原因も妹だった・・・
キサラギ連れ帰ってきたときもまずはルナルゥの心配をしてからキサラギに気づいてましたね

キサラギだとわかってすぐ脚を頼むあたり本当に仲良かったんだろうなと
キサラギもクルスをかばうあたりお互い様

映画館から出るシーン、ルナルゥに負けないくらいキサラギは辛かったんだろうな
キサラギと対等に友達のように話せてたのってやっぱりヴァンパイアたちよりクルスだったんでしょうね

好きなシーン
・何かあった時用のメッセージ
・パスワードが0000だったこと

ジャミ

こいつ嫌いなオタクおらん!!!!!!!!!
最初濃いモブが居るな~と思ってたらめちゃくちゃキーパーソンだったね・・・
(こいつの画像欲しかったのに予告動画に居なかった・・・)

ジャミはもう最初から自分が褒められたい!っていう動きで動いてたのでそもそも異質な存在だったんだなと
キサラギとの奇妙な関係性はどうあっても構築されていたでしょうね

褒められてウキウキになったり運転技術がすごかったり
何と言っても最後の最後でルナルゥをかばうシーン、本当に良かったしあのシーンの悲しさと言ったらなかった・・・
ここでジャミがヴァンパイアっていうワンチャンが絶妙なんですよね
頭潰したら終わるみたいなことは作中で言われてたはずなんですが身体が真っ二つは5分5分ぐらい、
キサラギの発言的にもう死んでる可能性のほうが高そうでもあるし・・・・

お話としてはキサラギとジャミが再起不能でルナルゥが新天地へ希望を持っていく、でも良かったかもしれないですが
ここでジャミが復活、キサラギを助け二人であるきだすシーンを入れてくれたところで谷口悟朗~~~!となりました
3人で横浜クラスタ着いてくれ・・・

好きなシーン
・褒められてウキウキなところ全般
・食料持ってくるところ
・運転技術がすごいこと
・かばうところ
・復活するところ

転法輪


一番ヴァンパイアに振り回されてた人だったかなと思います

言動的にはずっと種のためを掲げてたんですがキサラギに仇討ちだと指摘されたシーン的に大小はあれど個人のために動いてた部分はあると思います
キサラギのことを友人だとも言っていてパンフで監督もキサラギと転法輪の間には友情があるとのことでした
ヴァンパイアじゃなければ、キサラギがヴァンパイア殺しの血を持っていなければ、キサラギの恋人が転法輪の妹じゃなければ、
一つでも食い違っていれば仲良く出来た可能性だってあったかもしれないですね 哀しいキャラだった・・・

キャラ性とは別に、この人の戦い方もかなり好きですね
戸愚呂弟みたいな戦いでキサラギとのラストバトル、中盤でのバトルも見応えがありました


好きなシーン
キサラギと友人であること
・妹の仇討ちだと指摘されて激昂すること

その他

ザンザ

転法輪よりもヴァンパイアの思想を体現していたキャラでしたね
ヴァンパイアは滅びるかもしれないですがその名を忘れられないように動くことはできるでしょう

兄を殺されてもしゃーないで済ましたザンザ、妹の敵討ちだと指摘される転法輪 意図的な対比だと思っています

ララック/ノノック

このキャラはなんだろう・・・よく考えると一番訳わかんなかったかも
最期もルナルゥに倒されたようなもんだし案外不遇キャラ?
おっぱいはデカかったですね

逃がし屋

全員ちゃんとかっこいい~~んだけどアルガを運転席に乗せたやつ誰だよ!!!!!
アルガがバグらなかったらもっと簡単だった気がしますね

エクアはアニメ以上に仕事人、ウルラフェレスはただただかっこいいだけ
マルテースはなにげに一番活躍したかもしれない

主題歌 『匿名奇謀』

逃がし屋に対するキャラ目線の匿名希望とかけてるのかな?
歌詞から意図を読み取るのはあまり得意ではないですが素直な歌詞で刺さりますね

Who are you?
誰よりも俺が俺に問いたいのさ
"何処に行けば答えがある"

ここはまんまキサラギですしね


ここまで明るく未来に希望持てる歌、やっぱり最後の二人のシーンがあったからこそ聞いてて清々しかったですね
割とヘビロテする歌になりそう


まとめ

いい映画なので見に行ってない人は是非!!!!
フォロワーの話的に上映館は少なすぎるわけではないけどどこでもやってるレベルではないっぽいので早めに行きましょう

エスタブライフ知らない人でも全然見にいけると思います
特に前提知識不要ですが「逃がし屋」と呼ばれるどこからでも逃してくれる組織が存在するぐらいでしょうか
作中の情報だけでも完結するので楽しんできてほしいです